ふるさとの巨樹・名木観察会が開催されました
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葛巻町【令和7年11月1日】
講師:岩手大学名誉教授 橋本良二 氏
参加者数12名
当日は、朝からの風雨で心配されましたが、開始する頃には雨もやみ、時折、日が差す中での観察会となりました。当初の予定を一部変更し、葛巻町内の5ヶ所の樹木を訪ねました。山道を登った先に待ち構えていたのは推定樹齢200年の『さかさ桂』。静かな草原の中に真っ直ぐとそびえ立つ姿はとても神秘的でした。役場から目と鼻の先にある『賀美の槻』は、急傾斜地にそびえ立つ天然のケヤキの大木です。周りのもみじの葉が色づき、小さな自然庭園のようでした。『正福寺の杉』は、樹齢400年。参道の入り口にアカマツの古木とともに立っています。雷に打たれずにここまで成長する杉は珍しいそうです。少し離れた場所には『正福寺のイチョウ』があります。幹が箒状に伸び、さらなる大木への道を進んでいます。『江刈の五葉松』は、美しい針葉樹で、まるで大きな盆栽を見ているようでした。最後の見学地『白山神社の三本松』。当初、3本の松が寄せ植えされ、この名がついたそうですが、成長競合から伐採され、現在は1本です。終戦直前に、飛行機の燃料とするためこの松から松脂を採取したV字の痕跡は、痛々しく感じられました。観察会に参加したみなさんからは、「巨樹の生命力に感動しました」「楽しかったです、また来年も参加したいです」という感想をいただきました。







